360のギャルゲと2DSTGは制覇するよ計画発動中。
CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!
実績1000/1000
七海とChu☆Chuする権利をやろう
まず本作は、CHAOS;HEAD NOAHの完全なる続編にして完結編にしておまけディスクです。
なので本編をプレイしていないと本作をプレイする意義は全くありません。
シナリオは本編トゥルーエンドの続きとなりますが、作品のベクトルは本編とは180度真逆を向いているので本編がアレだった人でも安心。
最期のオチが………ということもなく、極めて真っ当に甘々デレデレな普通のラブコメギャルゲです。
本編のアレが良かったのに無くなって大丈夫なの?と正直最初は思っていたのですが、本編のネタを織り込みつつも十分に面白い作品に仕上がっていました。
ただトゥルーエンドとか無いんですよね。
個別ルートとバッドエンドしか有りません。
ボリュームが少々小さめなのが残念です。
早くするんだ!間に合わなくなっても知らんぞー!
本編でもっさり重かったシステム周りはシュタゲを経て本作で随分改善されました。
特にメッセージスキップは非常に快適になっています。
むしろ早くなりすぎて止めたいところで止められないくらい。
そのかわりメニューを開くのに0.5テンポくらい躓くような感覚がありますが、まあ十分許容範囲です。
妄想トリガーはポジティブ、ネガティブは名目だけとなり、どちらを選んでも基本エロ妄想です。
妄想トリガー発生時にオートセーブされフラグ管理が楽になっています。
また、狙って攻略を行うというようなゲームではないので、トリガー選択時に誰についての妄想なのかがすぐわかるようになっています。
システムについては不満は全く無いといっていいでしょう。
はいてない…だと?
シナリオは基本的に一本道で、個別ルートがそこから枝分かれする形となります。
前半に10回ほどある妄想トリガーで対象キャラを2回選択しておくと、シナリオ分岐のある妄想トリガーで実績が解除されるという非常にわかりやすいシナリオ分岐形式で、個別シナリオ分岐で迷うことは一切ありません。
なんといっても全員本物のハッピーエンドです。
本編のアレやコレやに色々と切り刻まれた精神を優しく癒してくれるでしょう。
本作をプレイしてこそカオヘが完結するのだ、と言ってもいい。
文章は例によってネットスラング満載です。
プレイ開始直後のっけからポルナレフですし、JOJOやDBネタは知ってて当然レベルで頻出し、果てはブロント語とか童貞は小学生とかまで出てくる始末。
ちなみに本作のテーマは、「オタクとリア充は相反する概念ではない、両立しうる」というものですが、このテーマの研究は残念ながら既に先達たる万世橋わたる氏によって完膚無きまでに完成されております。
すなわち、
「オタクだからオタクなのだ!モテないからモテないのだ!!」
身も蓋も夢も希望もない。
七海がかわいすぎて生きているのが辛い
七海>(越えられない壁)>梨深>セナ=あやせ>美愛>優愛>>梢
プレイ順はセナ→星来→あやせ→優愛→美愛→七海→梢→ビシィ
どのキャラを選択しても基本的にシナリオ展開はひとつしかありません。
すなわち、Chu☆Chu
家庭用かつCERO Cの15歳以上対象なので直接的な描写はありませんが、色々とマニアックなエロ描写があったりします。
実に素晴らしい。
梨深は本作でその内面が明かされ、かなり点数を上げた印象。
あやせは最後の一枚絵がヤバい。
あと他のキャラは基本的に本編から続く話なのでそれまでの積み立てがあるのですが、美愛だけは、いくら優愛を受け継いでいるとはいえかなり別人なので唐突感がありました。
キャラ的には好きなだけに惜しい。
七海は越えられない壁。
総評
システムはスキップ含めて問題なし。
シナリオは本編に比べてかなり短めだが、そのぶん濃いChu☆Chuが楽しめる。
前作カオスヘッドノアをプレイし、少しでも何か心に残るものがあったのであれば、迷わずプレイしましょう。
七海がかわいすぎて生きているのが辛くなります。
限定版はデカいですが、中身はビシィさんタオルなのでまあいらな………梨深ちゃんはかわいいよね、タオルは一生の記念品になるから限定版を買おうね、たはは……。
過去のゲームレビュー
360のギャルゲと2DSTGは制覇するよ計画発動中。
タユタマ
実績1000/1000
とりあえず
アメリうぜー
エロゲ移植なので、ググって一番最初に出てくるサイトが18禁です。
私は360版で初プレイなのですが、360版には当然エロシーンなんて出て来ませんので、サンプルCGとか見るとものすごい違和感を感じてしまう。
実際描写はされずとも性交渉をしたという事実自体はわりとあからさまに提示されるのですが、それとこれとは別というか同じものとして考えられないというか。
つうかあの足でとかどんなシチュだよ。
新アイデア
フロントに出ない後ろの方でボイスだけで別の会話が進行するという面白いシステムが採用されています。
地の文で主人公の内心や情景描写を行っている際、あるいは会話している際に、その裏でシナリオ進行にはさほど関係ない他キャラたちの会話が続くのです。
わざわざテキストに起こして読ませるほどの内容ではない、でもそのキャラについてもっと知りたい、もっと掘り下げたい、などの要求を満たすのによい手法だと思います。
ただ声が小さいので聞き取りにくいのですが。
シナリオ所感
父親の声優はもっと評価されていい。十分されてるか。
一貫して「泣き熄む」とすごい字が使用されています。
主人公はバイクマニア。
ただ全然バイクを知らない人に対して専門用語で語りかけてしまう少々イタめの人。
志雄と違って将来のことを多少は考えている。
優柔不断であるのは相変わらず。
ファーストプレイは自然とましろ。
ましろいい娘すぎる。
あと三九もいい奴すぎる。空気も読めるし。
せっかくのデートイベントなのに服が一緒。服くらい買ってやれ。
フローレスは超設定にも程がある。何処の要塞だよ。
何故そこでラブホ。
しかし11eyesのときもそうだったんだが、ノベル形式でバトルされてもかったるいだけなのだがどうにかならんもんかね。
何千日も何万日も…?
いやあ、一万日って27年ちょいなんですが…
そこは何千年何万年じゃないのか。
うん、メモが断片的すぎてなんのことだかさっぱりわからない。
最後の超御都合以外は良いシナリオでした。
人間と太転依の共存というテーマに関してはスルー気味で、結局裕理とましろだけしか共存していないような気もしないでもないですがそこはそれ、愛なんですよきっと。
…ってあれ、なんか選択肢が全然無かったような気がするんですが……
調べてみたら8個しかなかった。
実は本作のシナリオは完全な一本道です。
序盤にいくつかの選択を行ったらあとは最後まで見てるだけです。
全キャラクターのシナリオで。
さて、とりあえずメインであろうましろシナリオ終えたんだが、これ他のシナリオどーすんだ?
とても整合性取れない気がするんだが。
一旦ましろとラブラブになっておきながら鵺に浮気とかしやがったらブチキれんぞおい。
アメリうぜえ。
適当に選択肢選んだらセカンドプレイはアメリ。
ましろとはそんな決着の付け方が……あるのかなあ?
ましろ以外の全シナリオそうなんだけどましろが可哀相です。
幾ら幼馴染みでも、邪魔者を実力で排除しようとかするような奴を好きになるものなのかね。
つうか好きになっていいものなのかね。
アメリは生理的に受け付けない。
ヤンデレとか俺には理解できん。病院に隔離しとけ。
ということで途中で放り出してしまい、気がついたら放置すること一ヶ月。
いいかげん復帰しようとがんばってクリアした。
太転依帰っちゃった。バッドエンドじゃねえか。
ゆみなはえらい極端だな。
てか、このシナリオでは特に裕理の思考の幼さというかわりと口だけって感じが目立ちました。
おまえ男女の仲を示唆されて数日しか経ってないのにいきなりなんでそこまで思考が飛ぶんだよ。
朝日が上がる前に洗濯…無理じゃね?
つうか制服の予備無し?
お、応龍すっ飛ばされたぞ。
この状態で今更アメリに出しゃばってこられてもウザいだけなのでいいんだけど。
だが話の整合性はどうなるんだ?
三強の出てくる順番が変わりました。
このアイデアは目新しく感じてなかなか面白かった。
が、そのせいなのかなんなのか同じテキストが未読扱いになっていて読むのが大変でした。
アメリの出てこないシーンならまだいいんだけどねえ。
つうか、こんなことやらかしてしまったうえで元の日常が戻って来たりするわけなんか無いって誰か言えよ。
最後は太転依とも非常によい形で収まったしエンディングもやたら力入っているし設定的にベストエンド?
しかし集合写真からハブられる鳳凰可哀相です><
さて残るは美冬ルートなわけですが、このルートって存在自体が他のルートで力説していた美冬の覚悟を台無しにしてしまう気がするんだがどうなんだ。
まあ読んでみよう。
…おお、美冬、智代を全否定しやがった。
実に清々しい。
しかし展開急すぎるだろ。
全然こう互いが惹かれあってゆくという描写があまり無かったんですが。
他の3キャラはまあ設定上急接近しても仕方がないという面はあったんですが、美冬に関してはそれまでの積み重ねというものが存在しないのに一気にのぼせ上がりすぎでしょう。
まあ美冬の側は箱入りだったから仕方ないかもしれないが、裕理のほうがなあ。
アメリうぜえ。
メモを読み返したらアメリうぜえって10回くらい書いてあった。どんだけ。
そのかわりかどうか知らんが三九が格好良すぎて困る。
勾玉の真の力が明らかに。
つうかそんな危険なものを他シナリオでもホイホイ渡してたんかい。
結局解決は相手からかい。
終盤はなんという超設定、超歴史、超展開。
いやまあ智世への答えを出そうとすればこうなってしまうのが正しいのかもしれないんだがなんともこう。
鵺シナリオ。
うん、外伝で良かった。
普通にヒロイン扱いで出たらどうしようかと思ったぞ。
鵺攻略を待ち望んでいた他機種からのファンには申し訳ないが、鵺はこの形が一番だと思う。
実に良いシナリオでした。
しかし火事の家に素人が突っ込んでいくとか実際は邪魔でしかないよな。
あと退魔の霊能についてはこのシナリオではスルーなのが非常に残念。
美冬→鵺ルートでは力の源が何なのか知る由もなく、またましろルートではあんだけ苦労して人外になってまでようやくどうにかすることのできた退魔の霊能がなんとなくちょっと瞑想しただけでどうにかなるとかどうなのよ。
どうせ奇跡で済ますのであれば、火事の中裕理が鵺を助けねばならないというお約束な展開に持っていった方が、よりすっきりしていたと思う。
お約束
ましろ>美冬=ゆみな
ただ、三九がもし女だったら確実に惚れていたレベル。
あと鵺は異性としては見ることはできませんが、娘としては目に入れても痛くない可愛さ。
システム
他の5pb作品と比べると少々難があります。
なんといってもEDムービーとアイキャッチを見れないのがひどい。
シーン別リストがありません。
選択肢が序盤にしか存在しないので意味がないと言えばないのかもしれませんが残念。
面白い機能として、任意のシーンを自由に録画して再生できるRECモードがあります。
ただこれ、シーン別リストがあれば全く不要な機能です。
またシーンタイトルも細かに入っているのですが、シーン別リストがあるわけでもなく、ロード画面に表示されるわけでもなく、メニューを出さない限り見ることができないのでほとんど意味がありません。
結果として、システムが全体として少々噛み合っていない、という感じを受けました。
あと個人的感想ですが、音楽鑑賞モードには作詞作曲歌コメント等を入れてほしいです。
タイトルだけだと、いくらいい曲でも無味乾燥な印象を受けてしまいます。
総合
システムの細かな部分に5pb作品としては少々難あり。
ロード時間、スキップ等は非常にとまでは言えないが速いほう。
シナリオは超展開が一部見られますが、概ね良いレベルだと思います。
ギャルゲ好きで360を持っているのならとりあえずプレイしても損はない。
アメリがウザいのには頑張って耐えてください。
最後に
本作最大の問題点はあれだ、本作の全実績のうち635を2010/01/01に解除してしまった私の人生にあるのではなかろうかと。
過去のゲームレビュー
CHAOS;HEAD NOAH
実績1000/1000
史上こんなに嬉しくないCGモードがあっただろうか
いや、アイ惨みたいなのはともかく、ある程度力の入ったギャルゲーで、こんなにCGモードが苦痛な作品はない。
どういうことかって?まあプレイすればわかる。
そういうわけで永遠となった留守番を笑ってプレイできる私が死にかけた、色々とご勘弁願いたい妄想科学ADV、カオスヘッドノアである。
本作を楽しむに至るには、二つの壁がある。
一つ目はCGを見ての通りであり、もうひとつが用語集である。
用語集に「wktk」「(ry」「きんもーっ☆」「孔明の罠」「はいてない」「ペリカ」「ょぅι゛ょ」 とかが載っており、しかも「インフォームド・コンセント」「PTSD」等正しい解説と、「明和党」「星来オルジェル」等ゲーム内設定の解説と混ざって表示されるのが質悪いというかなんというか。
ゲームオリジナル以外の全用語がわかった人は人生を見つめ直すべきです。俺とか。
駄目だこいつ……早くなんとかしないと……
主人公は今時そんなの居ないってレベルの絶望的キモヲタ。
友人とすらまともに話す事ができないが、でもアニメの事なら延々話せるというたいへん痛い方面の人。
ヒキヲタニートで被害妄想で吃音症で対人恐怖症で社会恐怖で全般性不安障害ってどんだけ駄目人間だよ。
でも見た目だけは何故か整っており、そのおかげで女性ホイホイ状態。外見差別に絶望した!
そんな彼がひたすら駄目駄目な生活を送っていたところグロ画像を送付されたりその画像と全く同じ殺人事件が起こったりその死体の前に血まみれの見知らぬ女の子がいたりその女の子が実は一年前からの知り合いだったり見知らぬ女の子にストーキングされたり見知らぬ女の子に剣を探せといわれたり見知らぬ女の子に剣で斬りつけられたり見知らぬ女の子に絆創膏をプレゼントされたり見知った女の子の携帯電話があばばばばばばば
CG的なグロさもさるものながら、テキストも相当なものです。
本作がZ指定になったのは梢ルートのせいだそうですが、個人的には梨深とあやせの過去の方が精神に来た。
システムとして目新しいところとしては、普通の意味での選択肢がほとんど存在しません。
シナリオは妄想トリガーというフラグで分岐します。
要所でポジティブ妄想、ネガティブ妄想、特に妄想しないという三択要素が入ります。
ポジティブだったら基本的にエロい妄想、ネガティブだったらだいたい死んだり殺されたりとかそんな妄想が入ります。
時には妄想が、本人が妄想と気づかないレベルにまで入り込んでしまうこともあったりします。
ただ、基本的にはそれによってシナリオが変化するわけではなく、直後の演出が多少変わるだけというのが大半です。
図にするとこんな感じ。
串
串
人
これとは別に各キャラ別シナリオというものがあります。
特定のシーンで特定の選択肢を選ぶと、そのキャラクターのシナリオに入ることができます。
こちらはいったん入ったが最後、絶対に抜け出すことができません。
また、キャラ別シナリオも後半まではメインシナリオと全く同じ展開です。
シナリオ分岐点から個別シナリオ開始までがかなり離れており、同じテキストを何度も見せられることになるので少々面倒です。
おにぃなんか、赤リング点灯して修理に出されちゃえ!
以下はゲーム中のCGやテキストで出てくるURLの一部なのですが、試しに入れてみたら実際に行けてしまったという驚きの展開。
ネタだけのためにわざわざドメイン取りまくるとかどんだけ気合入ってるんだと。
希テクノロジーグループ
http://www.nozomi-tech.com/
アークハートメディカル会
http://www.arkheart-m.com/
天成神光会
http://www.tenseishinko.com/
ファンタズム
http://www.fantasm.jp/
ゲロカエルん
http://www.gerokaerun.com/
手描き絵
http://www.gurodaisuki.com/data/img/11841554610003.jpg
主人公愛用の検索エンジン
http://main.xxxxxxxx.jp/Deluoode.html
以下は本編中には出てきませんし一部のキャラは絶対に作ったりしないと思うのですが、一応公式のキャラクターブログという設定。
巧巳 http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/takumi/
梨深 http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/rimi/
セナ http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/sena/
優愛 http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/yua/
梢 http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/kozue/
あやせ http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/ayase/
七海 http://www.nitroplus.co.jp/pc/chn/nanami/
※ただしイケメンに限る
本作のシナリオは、個人的には非常に惜しい出来です。
決して悪くはないしグロ画像を推してプレイするだけの価値はありました。
だからこそもう一歩が足りなかったという思いがします。
本作は謎が謎を呼ぶミステリ形式のシナリオな訳ですが、9個あるマルチエンディングのうちのひとつを見た時点で本作の概観がほぼ完全にわかってしまいます。
ジグソーパズルで言うと、一回解いたことで外枠が埋まったという状態。
それでいてまだ何かありそうだという雰囲気だけはぷんぷんと漂っており、でもプレイしていても内側が少しずつ埋まっていくだけで、実は上下逆だったとか、実は外枠の形が違ったとかそういったどんでん返しがないのです。
最終章の導入部分とか、いかにもという鳥肌展開だったのに、結局はそのままの内容に落ち着いてしまうという残念っぷり。
また視線のこととか、これは絶対アレだろうと思っていたら実は全くたいしたことではなかったとか。
いや、悪くはないんだ。決して。ただ求め過ぎなだけなのかもしれない。
やっぱりアレを知ってしまったのが悪かったんだろうな…
ディソードは飾りです。偉い人にはそれがわからんのです
他に欠点として、一部のヒロインが空気というのがあります。
個別シナリオがあるとはいえ、個別シナリオは本編には無関係なものがほとんどです。
また本作のキーワードのひとつであるディソードも、せっかく出たのにまったく使われてなかったりするのが残念なところ。
ディソードをまともに扱っているのは梨深とセナくらいで、あやせはマイクスタンドにしているし優愛なんか出したはいいがその後まったく出てこないという無意味っぷり。
そこらへんもう少しどうにかならんかったのかと。
お約束
七海>>梨深、セナ、あやせ>優愛>梢
七海が圧倒的すぎて他キャラは空気扱いですよ。
シナリオ上もアレだし個別シナリオがまたなんといっても素晴らしすぎる。
右手。
過去のゲームレビュー
360のギャルゲと2DSTGは制覇するよ計画発動中。
メモリーズオフ6NR
実績1000/1000
概要
まず本作はメモオフ6 T-Waveの完全な続編的おまけです。
前作エンディング後の世界を描いているので、前作をプレイしていないと全く意味不明です。
また問題点として、フルプライスの割にシナリオが短いです。
前作の半分くらいしか無いのではないでしょうか。
トライアングルルートもありません。
T-Waveと違い各シナリオ間の共通部分が全く無いので、そういう意味では頑張って無くもないですが、シナリオ単位ではほぼ完全に一本道です。
そのおかげで前作で感じたようなシナリオ間の乖離といったことは感じられませんが、そのかわり本作の志雄は前作に輪をかけたヘタレに成り下がっているので、そちらの意味で少々苛つかされるかもしれません。
というかされた。
あとやっぱり亨は救われません。
プレイ雑感
本編と同じ順番で攻略しようということで鈴から。
最近買ったバイクでツーリングってどう考えても置いてかれるだけだぞ(経験者談)
なんかこう鈴の思考がガキっぽいな。
二人乗りで悪路を全力疾走とかないわ。
とりあえず甘さが足りなかった。
りりすがデレデレだぜヒャッホウ。
それはいいのだが志雄は空気読めなさすぎ。
あとしょーがねーが多すぎ。
あと一週間程度のバイトでどうにかなるくらいの金がないって、一人暮らしなら少しくらい蓄え貯めてないと危険すぎるだろ。
急に病気とかなったらどうする気だったんだこいつ。
まありりすがかわいいからいいんだが、主人公が志雄でさえなければもっともっとデレデレできたのにと思うと非常に残念だ。
結乃。
「職人の手によるどこか古めかしい絵は、幻想的な雰囲気にマッチしてその場を盛り上げている」いやあ…一番手前にアレな絵が。
つうか、ここで本編の宣伝してどうするんだ。
ちょっと久しぶり→数日前に見たばっかりだろ。
さてシナリオの根幹に関する問題なんだが、根本的にその企画はどうなんだと。
本編でもわりとそうだったんだが、公衆の面前で思い切り内輪な発言とかもうね。
長年やっててリスナーと気が知れてるDJとかならまだしも、たった10分の初見DJであれはないわ。
ぶっちゃけまともに終わらせていたとしても賞に擦らないレベル。
あと結乃が前の二人乗りは明らかに違法。
あの場面はどう考えても鈴を呼ぶべきだった。
クロエ先輩はやっぱり可愛すぎる。
本編で完全スルーだった先輩の家庭問題が明かされ、そして解決されるまでの道筋が描かれます。
……って、どう考えても病院まで付き添っていくべきだろ、そこ。
先輩は他の空気読めてないキャラと違って自分をきちんと分析していて素晴らしいな。
ちょっと弱気なところはありますが。
そしてそのぶん志雄のろくでもなさが目立つ。
あとどうでもいいが最後の絵が伊集院レイに見えた。
智紗はやはり重いぜよ。
いくらなんでも男湯に入ってくるとか周り見えて無さ過ぎるだろ。
しかし田舎の祭りっぽいのにやたら花火が盛大ですな。
俺の田舎とか単発を十数発打ち上げるのが精一杯でしたよ。
……さすがに限界集落と比較するのは無理があった。
神奈ルートは無理。
俺には全スキップする以外に選択の余地が無かった。
つーかこんなルート作るな!
感想薄い?
いやー、本作の感想纏める前にシュタゲをプレイしてしまったもので、すっかり本作の記憶が抜け落ちてしまいました。
どうしてもアレと比べると霞んでしまうのはしょうがない。
本作もまあつまらないというわけでは決してないのだが、相手が悪かった。
お約束
シナリオ
クロエ>りりす>智紗>結乃>鈴
お気に入り度
クロエ>りりす>結乃>智紗>鈴
相変わらずクロエ先輩が可愛すぎて困る。
それにしても何れのシナリオにおいても志雄がヘタレ過ぎるのはどうにかならないのでしょうか。
いい加減進路考えて無さ過ぎだしやたらめったらネガティブだしそしてウザい。
なんでこんなんで生徒会長とかやってられてるんだろうな。
総括
立ち位置からして、メモオフ6をプレイし、その出来に続編を買ってもいいと思える程度には満足し、そして実際に続編を購入した、という選ばれしエリートにしかプレイできないのが本作なわけですよ。
そんなエリート達に対して、彼女と別れちゃいました☆てへ☆とか勘弁してくれ!
なんかもうせっかく前作で頑張ってハッピーエンドを迎えたのに続編でこれは辛いですよ。
そういうのは現実だけで十分ですから!
過去のゲームレビュー
渚あああああああああああああああああああああ!!!!
CLANNAD
実績1000/1000
CLANNADは人生
CLANNADは人生。
人生というより家族といった方がしっくり来るのは確かだが、まあ確かに人生と言っても間違いではあるまい。
本作は二部構成になっています。
第一部は、はっきり言って普通のギャルゲーです。
確かに多くのシナリオは作り込まれていて見所は多いし細かな分岐や整合性も整えられており名作と呼ぶにふさわしい出来ではありますが、それでもジャンルとして見るならば「名作ギャルゲー」の域を出るものではありません。
ましてや人生などと称えられることなど無かったことでしょう。
問題は第二部。
第二部は渚エンドの続き、という立ち位置ですが、そこで描かれるのは安易なハッピーエンドではありません。
高校生同士でちちくりあってハッピーエンドでめでたしめでたし、というゲームが世には溢れていますが、ではその後どうなったかに思いを馳せると、めでたいとはとても思えないシナリオも数多く存在します。
このシナリオでは、そんな"その後"の世界を思う存分見せつけられます。
変わりたいと願った彼、変わりたくないと願った彼女。
いつしか彼女は変わることで強くなり、いつしか彼は変わらないことで弱くなった。
彼女を蝕む"何か"、それは同時に彼女の源でもあり、世界の象徴でもある。
変わっていく、変わっていってしまう"町"が最後に見た夢は。
お約束
キャラランキング一位は言うまでもなく渚。
第一部だけなら別のキャラのが上ですが、あのアフターは反則だ。
いつの間にかとてもとても強い子に成長した渚、でもそんな彼女を待っていたのは幸せなだけの毎日ではありませんでした。
それでも強く前向きに生きていこうとする渚に惚れない男がいるだろうか。いや居ない。
第二部がなければ一位の座をもぎ取っていたはずの彼女の名は、それはことみ。一ノ瀬ことみ。
基本的に共通しているはずの主人公の背景設定を捏造してまで作り上げた過去と現在の繋がりもさることながら、このシナリオが最も好きな理由は、仲間が居ることです。
大抵のギャルゲーでは、個別ルートに入ってしまえば他の女性は出てこなくなってしまいます。
それまでどんなに仲が良くてもいきなり何故か問答無用で排除。
酷い話もあったもんです。
本作では多くのシナリオで複数の女性を絡ませるなど相当の努力はなされていますが、それでもやはりハブられるキャラはどうしても出てきてしまいます。
ゆきねえやことみは旧校舎ルートに行かない限り出てこなくなりますし、風子は存在すら削除されてしまいます。
あれだけ絡みのある渚や杏ですらフェードアウトしてしまうことだってあります。
そんな中、最後まで多くの仲間が揃っているのがことみです。
何故か春原だけ居なくなってしまいますが、朋也、渚、杏、椋、そして仁科に杉坂と多くの友人と一緒に笑っていられます。
まあことみが好きな最大の理由は、ことみ好きだあああ!!!なんですがね。
有紀寧と早苗は完璧超人過ぎて却ってついて行けません。なにこの現人神達。
まあ実際私が朋也になったとしたら資料室に入り浸るのは間違いないけどな。
むしろ何で他に入り浸っている連中が居ないんだと。
杏は嫌いではない、というか本来非常に好きな部類のキャラなんだが、どうも一点引っかかる。
なんというかあれだ、轢き逃げは普通に犯罪ですから。
椋は椋ルートが杏ルートの引き立て役にしかなっていなかったことが残念すぎる。
実際杏ルートのほうが椋もかわいいし。
何かの山を乗り越えることでヒロインとの結びつきを高めるというギャルゲーによく見られる手法は本作にも取り入れられていますが、何故か椋ルートだけそれがありません。
お陰で他のキャラに対してシナリオが少し霞んでしまっています。
もうちょっと杏ルートのちょっぴり強気な椋みたいなかわいさがほしかったところだ。
あと杏ルートの最後のあれを本人が聴いていないというのはどうなんだろう。
智代は残念。
相手が雲の上の存在になってどうするかと思いきやどうもせず、結局相手が自分のとこまで堕ちてきて終わりとか。
智代のキャラ自体は悪くないのにシナリオががっかり過ぎる。
春原は嫌い。
こいつ基本的に屑ですから。
たまにかっこいいこと言ってますが、これってあれだろ、不良がたまたま一回子猫に優しくしただけですげーいい奴に見える効果だろ。
早苗とのデートが彼の本性ですよ。
だからといって虐待レベルの暴力を繰り返す朋也や杏もどうかと思うが。
また、主人公以外のルートが用意されているのが特徴的で、面白いところでもあります。
バカップルを見守るだけのルートだったりやたら分岐が凝ってる野球ルートとか無闇矢鱈といい話で終わったりするルートといったなかなかよくわからないシナリオがあったりなかったりして、恋愛ばかりで食傷したときの箸休めにいいかんじ。
全シナリオ合わせるとテキストもフラグ管理も相当膨大な量になっています。
幻想世界
さて、シナリオベタ褒めの本作であるが、根幹となる部分でひとつ文句を言いたい。獣についてだ。
設定資料を見ていないのでポイントを外しているのかも知れないが、とりあえず言っておきたい。
設定資料によると無機的な獣は自然を破壊する建機であり、迷子から助けてくれたのはだんご大家族であり、雪から助けてくれた小さな獣はヒトデだということらしい。
がっかりだ。
建機は自然を破壊し、"町"を削り、町の姿を変えていきます。
姿の変わった町に現れるのは、ファミレスであり、病院であり、高速道路です。
"町"を削った後にファミレスが出来、渚がそこで働き、人々が集い、町は発展していきます。
渚が命を受け取った場所に病院が出来、隣町まで行かなくても医療を受けられるようになりました。
病院なだけに多くの別れや負の感情もあるかもしれませんが、それ以上に病気や怪我の治療、新たな生命の喜びもあるはずです。
高速道路は特に描写はありませんが、道路が通じることで流通や交流が増え、町が発展するといったこともあるでしょう。
それなのにそれらをネガティブにしか捉えられない"町"。
迷子になったガラクタを助けに来た獣は高速道路を通ってきた何物かであり、雪に埋もれた二人を助けてくれたのは町を行き交う人々。
そんな解釈をしていたのに台無しだ。
朋也は街灯を立て、配線を行い、電気工事を行います。
朋也が働けば働くほど、町の景観は変わっていきます。
朋也が渚のために働くこと、それ自体が渚を破壊することになっていたのでしょうか。
何故だんご大家族はOKなのか。
建機は駄目で植物ならOKなのか。
だんご大家族は自然を壊さないからOKなのか。
だんご大家族の工場は自然を壊さないのか。
だんご大家族の工場は町の中には無く、"町"を破壊しないからOKなのか。
何故ヒトデはOKなのか。
建機は駄目で彫刻刀ならOKなのか。
ヒトデには風子の心がこもっているからOKなのか。
ヒトデのために木々を伐採するのはOKなのか。
ヒトデのための木々は"町"のものではないからOKなのか。
ファミレスや病院や高速道路には設計者や建築者や利用者の心がこもっていないから駄目なのか。
"町"の視点は歪んでいる。
過去のゲームレビュー
360のギャルゲと2DSTGは制覇するよ計画発動中。
メモリーズオフ6 T-Wave
実績1000/1000
お約束
ビジュアル
結乃>クロエ≒りりす>智紗>鈴
シナリオ
りりす>智紗>クロエ>結乃>鈴
お気に入り度
クロエ>りりす=結乃>智紗>鈴
プレイ所感
本能の赴くままにプレイしていたら最初は何故か鈴。
正直なところ、最初に鈴をクリアしてしまったせいでしばらくやる気が削がれたのは秘密だ。
デートの約束→デートすっぽかし→そのことについて言及一つも無し、とかどうなん。
これに限らず、本作はシナリオ間でいまいち整合性がとれていないというか、シナリオライター間で調整がしきれていないという感が散見されます。
特に鈴シナリオはそれが目立ってちょっと放り出してしまいました。
セカンドプレイはりりす。
以下エンディング制覇まで自力プレイです。
記憶喪失→思い出した?思い出した?→狂言だってわかってました
ねーよ。
絶対気付いてなかっただろお前。
いやまあそれはまだいいんだけど、とりあえずあの栞を見た瞬間に智紗シナリオが9割方わかってしまったわけなんだがちょっとどうなのよ。
つうか志雄もなんか気付けよ。
あれを送ったってことは智紗も気付いたっていうことなわけだが、それについて智紗が全く触れなかったというのも不自然。
結乃は見た目も性格も大好きだしシナリオも悪くないんだが、導入が最悪だ。
人を振って泣かせた翌日にニヨニヨ含み笑いとかどんだけ人間のクズだよ。
おかげで結乃自体は好きなのにシナリオがちょっと…という気持ちになってしまった。
何気に智紗の性格は結乃シナリオが一番好きだったりするんだが。
クロエ先輩、やばいかわいすぎるこの人。
でも他シナリオだと稀に茶目っ気は出すけど基本澄ました人なので、そのギャップがちょっと大きすぎるというか極端。
いきなり主人公の家に押しかけてくるって展開も無茶苦茶だしな。
そのわりに家庭問題について問題になることもなく当然解決することもなく、わりと逃避的な終わり方だったのが残念。
こーゆー場合のためのトライアングルルートだろうがと。
智紗との関係については一番きっちりしたシナリオだと思うのでそこは高評価。
つうか結乃シナリオとの演出差が酷すぎる。
何故か最後が智紗となりました。
水族館でまあそうなんだろうなと思い、遊園地でやっぱ間違いないと確信。
あれだけはっきりわかりやすい態度なのに全く気付かない志雄ってどうなのよ。
親御さんに…水族館のときに会ってるやん。
システム
オールクリア後はシーン毎の達成率確認はともかく、シナリオの一部シーンだけを選択してプレイできるというおそろしく便利な機能が搭載されています。
この手のゲームは最終的にセーブロードを繰り返してコンプリートを目指すことになるので、このシステムは素晴らしく高評価。
カオスヘッドの頃はシステム的にこなれてなかった印象の5pbですが、ここに来てシステムはほとんど完成系に近づいたと言っていいでしょう。
全盛期のKIDに勝るとも劣らない出来です。
全体評価
いやまあ悪いとまでは言えないんだけど、では素晴らしいか、人に勧められるかと言われるとそれはないと言わざるを得ないという程度の出来でした。
EDが個別とか進行状況でタイトルが変わるとかそういったところはすごい頑張ってるのに、そこらへんの労力を肝心のシナリオに回し切れていない印象のゲームでした。
まあEDもイベントCG使い回しって言われればその通りではありますが。
個人評価
クロエ先輩が可愛すぎて困る。
その一点だけで買った価値はあった。
で、ゆめみって誰。
過去のゲームレビュー
何故か今更購入。
本書は具体的な実装コード、攻撃コードなどがきちんと書かれており、PHPのセキュリティを学習する上で非常に参考になる良書です。
2005年発行なので一部の新しい攻撃には対応していないこともありますが、基本的な考え方は今でも十分通じるものです。
ただ大きな問題点が一つ。
本書ではSQLインジェクション対策のエスケープが一貫してaddslashes()で行われています。
それも無知によるものではなく、データベース独自の関数について言及した上で、
>MySQL・PostgreSQL・SQLite等、文字列のクオーティングについての方言がきつくないデータベースエンジンを利用するのであれば、addslashes()を使うのがベストだと筆者は考えます。
と明言しています。
結論から言うとやっぱりaddslashes()は駄目です。
そもそもSQLiteのエスケープは'なのでこの時点で明白な間違いですが、それ以外にも実際にセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。
ここらへんを参考に(というか剽窃レベル)実証コードを書いてみます。
addslashes.php
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//リクエスト代わり
$_REQUEST['id']="\x95' OR 1=1 #";
//addslashesします
$hoge=addslashes($_REQUEST['id']);
//MySQL
$db=mysql_connect('localhost','testuser','testpass');
mysql_select_db('test',$db);
//SJISのときに問題が起こる
mysql_set_charset('SJIS',$db);
//SQL実行
$sql =" SELECT * FROM test ";
$sql.=" WHERE ";
$sql.=" name= '".$hoge."'";
$ret=mysql_query($sql,$db);
$data=mysql_fetch_assoc($ret);
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まずリクエストに
"\x95' OR 1=1 #"
というよくわからない文字列を与えます。
その文字列をaddslashes()すると、シングルクオーテーションがエスケープされます。
"\x95\' OR 1=1 #"
ところでSJISにおいて\の文字コードは"\x5c"です。
また"\x95\x5c"という文字コードには「表」が割り当てられています。
そこでaddslashes()されたリクエスト文字列は以下のように誤読されてしまいます。
"表' OR 1=1 #"
完成されたSQLは以下のようになります。
SELECT * FROM test WHERE name= '表' OR 1=1 #'
SQLインジェクションにあっさり成功しました。
上記はSJISでしか起こらない問題ではあるのですが、そのような穴になりそうな部分をわざわざ残しておく必要もありません。
DB固有のエスケープ関数を使用すべきです。
更に言うと、mysql_set_charset()を使用せず
"SET NAMES SJIS"
を使用した場合、mysql_real_escape_string()を使用したときでさえもSQLインジェクションが起こることがありますがそれはまた別の問題。
ちなみに一番正しいのはO/Rマッパかプリペアドステートメントを使用することです。
ところで本書の同じ場所に、
>magic_quotes_gpc設定との相性が良い
と書いてあるのですがこれはどういう意味なんだろう?