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2017/10/19 14:22 |
天野貴「長門有紀は萌えているか? ~ 『涼宮ハルヒ』の萌えの構造」
長門有紀は萌えているか? ~ 『涼宮ハルヒ』の萌えの構造
文=天野貴

『涼宮ハルヒの憂鬱』の三人娘の中で、ダントツに人気なのが長門有紀である。正ヒロインの涼宮ハルヒと、萌え要素満載の朝比奈みくるを引き離す人気の秘密はなんだろうか。

知的な眼鏡をかけた読書家。小柄でおとなしくて、ひ弱そう。でも実は一番強い。窮地に陥っても全く動じないクールさがカッコいい。

能力は完全無欠に近いが、いつも無口で、感情を表に出すことはほとんどない。しかしキョン=視聴者にだけは、心を開いている。

 

ハルヒの監視という使命を除けば、長門はキョンの言うことだけを聞く。キョンが頼めば、呪文でいくらでもインチキするし、キョンが攻撃されれば、身を挺して守る。キョンにその方が似合うと言われれば、トレードマークだった眼鏡を外してしまう。また第9話では、ハルヒに先んじて、居眠りしているキョンの肩にカーディガンを掛けている。

情報統合思念体によって作られた彼女は、SOS団の中でただ一人、完全な意味で人間ではない。基本的に孤独な存在である。劇中、部活を離れた私生活が描かれるのは長門だけだ。ひとりぼっちで暮らす寂しさが強調されていて、視聴者が放っておけない気持ちになるのは自然だろう。ハルヒの家でさえ登場しないのにこの扱いは別格と言える。

アニメ版は原作の長編エピソードの間に、短編のエピソードを差し挟む構成を取っている。正ヒロインのハルヒの活躍が多いのは当然として、長門が活躍するエピソードが圧倒的に多い。草野球でバットに細工する第4話「涼宮ハルヒの退屈」、巨大カマドウマと戦う第7話「ミステリックサイン」、コンピ研との対決でSOS団を勝利に導く第11話「射手座の日」。朝倉涼子とバトルする「涼宮ハルヒの憂鬱IV」、さらに第12話ではハルヒと並んでライブに出演している。

12話の構図は象徴的だ。『涼宮ハルヒの憂鬱』は実質的には長門とハルヒのダブルヒロインなのだ。

朝比奈みくるはロリっぽい愛くるしさ、ドジっ娘、メイド、巨乳、と見た目こそ萌え要素満載だが、行動に中身がない。傍若無人なハルヒにいろんなコスプレをさせられ、きゃあきゃあ悲鳴をあげるぐらいで、ただのマスコットの役に終始している。原作でもみくるが活躍するエピソードは少ないのだが、アニメに至ってはさらに極端に減っている。キョンに助言をするのも、大人バージョンのみくる(大)である。

また、みくるはキョンに優しく接するものの、ある程度の距離を置いて、近付こうとしない。

一方で、ハルヒと長門は好対照になるように演出されている。笑顔も不機嫌顔もメリハリがあるハルヒといつも無表情の長門。何事にも積極的で行動力のあるハルヒと物静かで大人しい長門。キョンに対して素直になれないツンデレなハルヒと素直でクールな長門。

二人ともキョンに好意を抱いているのに、対立が起こっていないのも特徴である。ハルヒはみくるには嫉妬しても、長門には嫉妬しない。また長門も観察対象であるハルヒとキョンの間に強引に割り込むことはない。ラブコメに発展しないのだ。

なぜなら『涼宮ハルヒの憂鬱』では、ハルヒとキョンの関係は不可侵な扱いになっているからだ。長門は設定上も作画上も、キョンと結ばれることはない。

だからこそ、かえって応援したくなるのがファンの心理というもの。事実、ネットではキョンと長門が恋人同士になるという内容の二次創作があふれ返っているのだ。

初出:オトナアニメVol.1
※関係者から抗議があれば削除します

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2011/05/04 16:38 | Comments(0) | TrackBack(1) | 戯言

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