忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



2024/04/19 16:04 |
JSP1-5:カスタムタグでHelloWorld

カスタムタグはJakartaTaglibsしか存在していないというわけではなく、自作することができます。
カスタムタグの部分はJavaの作成者たちが特に力を入れた部分であり、まさに正気の沙汰ではない実装になっています。

タグの作り方は何通りもあるのですが、とりあえず一番簡単な方法から行ってみます。
まずWEB-INF/tagsディレクトリを作成し、hello.tagという名前のテキストファイルを作成します。
これがタグの処理内容を示すファイルになります。

 /WEB-INF/tags/tag1.tag

<%@ tag pageEncoding="Shift_JIS" %>
<p>Hello World</p>


本当にただHelloWorldを出力しているだけです。
<%@ tag pageEncoding>には文字コードを指定します。
タグファイルは<filter>の範囲外なので、例によって毎回書かなければなりません。

JSPファイルでは、以下のような書き方で作成したタグを呼び出すことができます。

tag1.jsp

<%@taglib tagdir='/WEB-INF/tags' prefix='tag' %>
<tag:tag1 />


tagdirで設定したディレクトリの中にある.tagファイルが、ファイル名で自動的にタグとして使えるようになります。
実に簡単ですね。

属性の受け渡しは以下のようになります。

tag2.jsp 

<tag:tag2 data="aaaaa"/>


/WEB-INF/tags/tag2.tag

<%@ tag pageEncoding="Shift_JIS" %>
<%@ attribute name="data" type="java.lang.String" required="true" rtexprvalue="true"%>


${data}が渡されました。

JSP側では普通のHTMLタグのように名前と属性を指定するだけです。
タグファイル側では、<%@ attribute%>で属性の書式を設定します。
設定値は、nameが受け取る属性名、typeが属性の型(デフォルトはString)、requiredが必須かどうか(デフォルトはfalse)、rtexprvalueは属性値としてELを受け付けるかどうか(デフォルトはtrue)です。

デフォルトでは属性を書いても書かなくてもかまいませんが、required="true"を設定すると必ずその属性を記述しなければなりません。
デフォルトでは<tag:tag2 data="${ELdata}"/>といった書き方が可能ですが、rtexprvalue="false"が指定されているとエラーになります。


さて、以上のタグはタグボディを完全に無視していました。
<tag:tag1>ここがタグボディ</tag:tag1>と書いても、無かったことにされてしまうのです。
次はタグボディを評価してみます。

tag3.jsp

<tag:tag3>${data}</tag:tag3>
帰ってきた値:${tag3request}


/WEB-INF/tags/tag3.tag 

<%@ tag pageEncoding="Shift_JIS" %>
<%@ tag body-content='scriptless' %>
渡された値:<jsp:doBody />

<jsp:doBody var="tag3request" scope="request" />
スコープに入れた値:${requestScope.tag3request}<br>


独特な書式ですが、<jsp:doBody>でタグボディを取得することができます。
属性を何も記述しない場合、そのままその部分に文字列で出力します。
varを指定すると指定された変数に格納されます。
タグボディを加工したい場合などに利用します。

<%@ tag body-content%>の部分で、タグボディの評価方法を指定します。
上記のようにscriptlessを指定するとELを使用できます。
dataに入っている値が表示されます。
tagdependentを指定すると、タグボディが文字列として評価されます。
${data}という文字列のまま出力されます。
emptyと指定した場合、タグボディを記述することができません。
<br />等のボディなしで完結するタグ用ですが、タグボディを記述してしまうとエラーになるので不便です。

何れにせよ、指定にかかわらずスクリプトレットは常時使用できません。
tagdependentの場合は単に文字列になりますが、scriptlessの場合タグボディ内にスクリプトを書くとエラーになります。

このように、いくつか制限はありますがJSPでカスタムタグを作るのはわりと簡単です。


では次に、Javaサーブレットで/WEB-INF/tags/tag1.tagと同じものを作ってみましょう。

/helloTag.jsp 

<%@ taglib uri="http://localhost:8080/example/tags/helloTag" prefix="hw" %>
<hw:helloTag />


src/tag/helloTag.java 

package tag;
import java.io.IOException;
import javax.servlet.jsp.tagext.TagSupport;

public class helloTag extends TagSupport {
    public int doStartTag() {
        try {
            pageContext.getOut().write("Hello,world");
        } catch (IOException e) {
            e.printStackTrace();
        }
        return SKIP_BODY;
    }
}


/WEB-INF/web.xml 

<jsp-config>
    <taglib>
        <taglib-uri>http://localhost:8080/example/tags/helloTag</taglib-uri>
        <taglib-location>/WEB-INF/lib/hello.tld</taglib-location>
    </taglib>
</jsp-config>


/WEB-INF/lib/hello.tld 

<?xml version="1.0" ?>
<taglib xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee"
        xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
        xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee
            web-jsptaglibrary_2_0.xsd"
        version="2.0">
    <tlib-version>1.0</tlib-version>
    <jsp-version>2.0</jsp-version>
    <short-name>hw</short-name>
    <tag>
        <name>helloTag</name>
        <tag-class>tag.helloTag</tag-class>
        <body-content>empty</body-content>
    </tag>
</taglib>


これ考えたやつは何なの?馬鹿なの?死ぬの?
 

PR


2008/08/08 19:59 | Comments(0) | TrackBack() | Java

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<PHP1-13:クラスを作ってみる:ファイルに保存 | HOME | JSP1-4:標準タグライブラリを使用>>
忍者ブログ[PR]