Zend_DbはMySQLやOracleといったDB間の差異を吸収してくれるデータベースアダプタです。
といっても内部的にPDOを使用しているのでPDOが使えるのならわざわざZend_Dbを使用する意味はほとんどないんですが。
zend_db.php
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//Zend_Db
require_once('Zend/Db.php');
$form = new Zend_Db();
//DBインスタンス
$db=Zend_Db::factory(
'Pdo_Mysql'
,array(
'host'=>'localhost'
,'username'=>'testuser'
,'password'=>'testpass'
,'dbname'=>'zend_test'
,'profiler'=>true
)
);
//SQL実行
$sql="SELECT * FROM test";
$ret = $db->fetchAll($sql);
//プリペアドステートメントは非常に簡単
$num=$_REQUEST['num'] ? $_REQUEST['num'] : 1;
$sql="SELECT * FROM test WHERE id=?";
$ret = $db->fetchAll($sql,1);
//インサート
$insert_array=array(
'value'=>'あいうえお'
);
$db->insert('test', $insert_array);
//関数のインサートはちょっとだけ面倒
$insert_array=array(
'value'=>'あいうえお'
,'date'=>(new Zend_Db_Expr('NOW()'))
);
$db->insert('test', $insert_array);
//関数とエスケープ値を同時に使用したい場合はすごく面倒
$insert_array=array(
'value'=>'あいうえお'
,'date'=>new Zend_Db_Expr(
'NOW()+INTERVAL '.$db->quote($_REQUEST['hour'],'INTEGER').' HOUR'
)
);
$db->insert('test', $insert_array);
//実行したSQLとかを調査できる
$profiler = $db->getProfiler();
$query_profile=$profiler->getLastQueryProfile();
print($query_profile->getQuery());
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便利なのはプリペアドステートメントです。
SQL文中に?を書いて、呼び出すときに第二引数に指定するだけです。
複数指定する場合は配列で指定します。
PDOにおけるbindValueより手間が少なくなります。
インサートも配列を送るだけで実現できますが、関数を使いたい場合はZend_Db_Exprを通さないといけません。
まあZend/Db.phpを呼んだ時点で使用できる分DB_DataObject_Castなんかよりよっぽどましですが。
他のDB接続モジュールと違う明白な利点は、プロファイラが充実しているところです。
インスタンス作成時に引数としてとりあえず'profiler'=>trueを渡しておけばプロファイラが起動し、以後に実行したSQLなんかを保存してくれます。
その後$db->getProfiler()でプロファイラのインスタンスを取得でき、そこから各SQLの詳細なんかを見ることができます。
バインドした値なんかも見えるので便利。
また実行時間をチェックして、実行が遅いSQLを抽出したりといったパフォーマンスチューニングに便利な機能もあります。
チューニングのために毎回microtime()とかTIMEDIFFとかを埋め込んだりする必要もなく、開発が簡単に行えます。
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